12月9日、和歌山県田辺市で“歓喜の音楽”が流れました。昨年の夏にカルメンを歌わせて頂いて以来、私の大好きの街の一つ…またこうして演奏する機会を頂けて、最高に幸せでした。
南紀白浜へ向かう飛行機の中から、夕日に映える富士山が見え、この旅は素敵な事が起きる…と勝手にワクワク。
この豪華すぎる共演者の皆さま‼︎
昨年まで新国立劇場でお世話になっていた飯守泰次郎先生の指揮で第九のソロを歌わせて頂ける日が来るとは…。右側にはお美しくヨーロッパの響きで歌いあげる小川里美さん、左には若い時からその後ろ姿を合唱で幾度となく拝見しつつ憧れていた福井敬さん、そして今や引っ張りだこの熱い男・田辺市出身の須藤慎吾さん…なぜは私がここにいるのか不思議でした。
終演後の一枚。
飯守先生の指揮は体全身から音楽が溢れて、関西フィルの皆さん、そして田辺第九合唱団と田辺高校合唱部の皆さんがタクトではなくまさに心で繋がっている演奏を実現され、共演者でありながら何度も感動してしまいました。
終演後のレセプションで、飯守先生と皆さんは20年以上のお付き合いと伺い深く納得しました。そしてそこには、この田辺第九を立ち上げた合唱指導の原先生とその教え子さん達の長年に渡るご努力と愛情によってなされて賜物でした。今回が第33回…もちろん、その他大勢の方々の支えがあっての事…本当にすごい事です。田辺市民の皆様は幸せだなぁ…。
私の師匠ジュリアーノが“音楽は愛だ”という意味が、少しわかった気がしました。
滞在させて頂いたホテルは、目の前が太平洋。どこかイタリアの空気を感じ、初めて訪れた時から大好きになってしまいました。
東京へ帰る朝、ちょっとお散歩。
またここに来られますように。
出会いに感謝、音楽に感謝…。
田辺の皆さん、素敵な時間を、そして素敵な音楽をありがとうございました。