明日はミューザ川崎で、マーラー「大地の歌」の本番です。
この曲は副題に“テノールとアルトとオーケストラのための交響曲”と書かれているように、まるで管弦楽の伴奏がついた歌曲のような作品です。
随分前にこの曲をCDで聞いて、歌ってみたいなぁ~と思っていた曲。。。
まさかオーケストラで歌わせて頂ける日が来るとは思っていませんでした。
私はイタリアに留学しオペラの舞台が多いのですが、
実は大学時代はドイツ歌曲(ドイツリート)ばかり歌っていました。
因みに第一外国語はドイツ語で、大学院の入試もドイツ語で受けました。
,,,信じられません(^^;)
久しぶりにドイツものを歌って、やっぱりいいなぁ~なんて思ってしまいました。
この大地の歌は、いいなぁ~を通り越して泣きそうになってしまうのでいけません。
マーラーはこの曲を作曲した1908年の前年、最愛の長女を亡くし、自分は心臓病と診断され、生活の場をヨーロッパからアメリカに移すという人生の岐路とも言える時期を過ごしていました。
元の歌詞は中国のもので、「死」に対する思いと言いましょうか、無常観が漂っています。
人はこの世を去っても、大地は永遠だと、、、。
今、この時代に日本で生きる私はマーラーが思う世界観とは違った歌い方になってしまうかもしれませんが、誠意をもって歌いたいと思います。
ちょうどチラシに載っている歌詞は、6楽章の最後に歌われるものです。
Die liebe Erde allüberall
Blüht auf im Lenz und grünt aufs neu!
Allüberall und ewig Blauen licht die Fernen!
Ewig...ewig...
このいとおしい大地は、
春になればどこもかしこも花が咲き、新たに緑が木々を覆いつくすだろう!
どこもかしこも、そして永遠にはるか遠くまで青々と明るく!
永遠に...永遠に...
アウローラ管弦楽団、マーラー「大地の歌」特別演奏会
2013年9月22日(日)19:00開演/18:30開場
会場: ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅より徒歩3分)
指揮:長田 雅人
アルト独唱:小林 由佳 テノール独唱:志摩 大喜
歌劇「オレスティア」序曲(S.I.タネーエフ)
大地の歌(G.マーラー)
全席自由 1000円(未就学児入場不可)
60歳以上の方、川崎市在住の方は無料ご招待。(事前予約が必要となります。下記ホームページからご連絡ください。)
♪アウローラ管弦楽団
http://www.avrora.me/