先週11月24日、無事“蝶々夫人”が終わりました。
たくさんのお客様にお越し頂き、本当にありがとうございました。
今回が2回目のスズキ役だった訳ですが、
あんなに読み込んだはずだったのに、また新しい発見がありました。
こうして少しずつでもオペラ歌手として成長していければと思っております。

~GP後の一枚。右から蝶々さん役の松原有奈さん、子供役のれなちゃん、私。
この写真を見て、“ピンカートンが来なかったら、こういう幸せもあったかもしれないのに…”
と、思ってしまいました。
確かにこの時代、混血の子供と一緒に日本で幸せに暮らしていくのは難しかったでしょう。
でも生きてさえいれば、何かしら見いだせたはず。。。
蝶々さんが最後に死を選んだのは、明治時代まだ残っていた“武士道”からという考えが自然ですが、今回の粟国淳さんの演出は違いました。
そのことで、人生とは何なのか、世の中とは、人間とは、運命とは...といろぉ~~~んな事を考えた数か月でした。
“生きてさえいれば...”、こう私が思えるのも私が大人になったからなのか、時代の流れがなのか...
こんな風に一時でも深く考えさせてくれるのも、オペラの力だと私は思っています。
たった1冊の楽譜でしかないオペラ。
それを歌、演技、オーケストラ、舞台、衣裳、照明で3Dどころではない、より立体的なものへと再現されるオペラ。まさにオペラは総合芸術。
いつか一人でもいい、心の琴線に触れることができる舞台を作りたい。
そんな舞台の一員になりたい。
やっぱり、私はオペラを愛しているみたいです(^^)
ありがとうございました。
~急いで撮った写真だったので、つい足元が美しくないことに...
まだ修業が足りませんな(^^;)
そして写真に入らないようにとよけて下さった床山さんの姿が鏡に。
今回も本当に多くのスタッフさんにお世話になりました。感謝。