先週の金曜日からバタバタと週末が過ぎ、もう7月も明日でおしまい。
早いですねぇ、、、。
昨日は静岡県富士市でコンサートでした。
土曜日に現地入りをし、リハーサルのあと、夜は野崎先生と優秀な歌い手の2人の息子さん、そして今回初めて共演したピアニストの小森さんとおいしい懐石料理を頂きました。
野崎靖智先生は国立音大時代の師匠で、まさに私を歌の世界に導いて下さった方なんです‼
ピアノを中学校1年生から始めたにも関わらず、セーラー服を着たいがために必死で練習し、当時、茨城県立の高校で唯一音楽科があった水戸三校になぜか受かってしまい、人生が狂い始めました(苦笑)。
高校2年の冬、国立の冬季講習に教育科で受け、その時の歌の先生が野崎先生でした。
蚊のなくような声で歌っていた私に、レッスンで野崎先生に
“ほら吠えろぉ~~~、もっと出せぇ~~~‼‼!”と言われ、
先生の大きな声と一緒に出していたら大きな声が出るようになってしまったんです。
その後、野崎先生に“僕の所に通ってみないか?”と声をかけて頂き、なぜかその気になっちゃったんですねぇ~(^^;)歌うことがそんなに好きではなかったはずなのに、、、。
それまでピアノ科だった私は、高校3年生から声楽科に転科。
これまたなぜか、国立音大を推薦で受けられるようにまでなってしまったのでした。
人生わからないですよねぇ、、、。
その野崎先生も来年で80歳‼!!
私も年をとるわけです。
野崎先生は相変わらずおしゃれでダンディー。
昔、重量挙げ選手だった先生の体型は、胸板が厚くて足が細くて外人さんみたい。
決して怒らず、かわいらしい声の野崎先生、、、。
でもレッスンは毎回情熱的‼!今思えば、ジュリアーノのレッスンみたいでした。
私の初めての声楽の先生が野崎先生で本当によかった、、、
今回、あらためて心からそう思いました。
もし野崎先生じゃなかったら、、、もちろん想像もつきません。
歌以外に、お酒、おいしいもの、アウトドア、素敵な車(ジャガー、パジェロ、キャンピングカーetc.)、そしておしゃれ、あと海外で生活していた先生ならではのレディーファーストなどなど、本当にたくさんのことを教えて頂きました。
いやぁ~、今の大学に野崎先生みたいな豪快な先生はいらっしゃらないと思います。
野崎先生と私のおもしろ話はいっっっっっぱいあるんです(^^)
コンサート前夜の会食では、その話で盛り上がりました。
そんな感謝の気持ちをこめて、コンサートではとびきりいい歌を歌うはずだったのに、、、。
死ぬまでゴールはありませんが、ん~、何かを極めるというのは本当に難しいですね。
また出直してきます。。。
今回は初めて、野崎先生の息子さんと共演させて頂きました。
智宏君はドイツのキール歌劇場で専属歌手をしている立派な歌い手さん。
若いころの野崎先生に声も風貌も似てきてびっくりしました。
弟の智士君も新国立劇場の研修所を出た優秀なバリトンさん。
これからが楽しみです。
左から智士君、ソプラノの萩原さん、小森さん、私、智宏君
ソプラノの萩原さんも野崎門下の大先輩で、今は富士市を中心にご活躍されています。
野崎先生のお人柄か、門下生がみんな素敵なひとばかり‼!
とにかく“自分は幸せだなぁ~”と、また再確認した貴重な時間でした。
来年は盛大に、野崎先生の傘寿のお祝いを企画したいと思います。
そのためにも、どうか野崎先生、いつまでもお元気でいらして下さいね。