昨日(もう一昨日^^;)、東京二期会オペラ劇場「蝶々夫人」の公演、全日程が無事に終わりました。
たくさんのお客様にご来場頂き、本当にありがとうございました。
今回もたくさんの花束やプレゼントを頂き、今、我が家はお花でいっぱいです♪♪♪
この他にもたくさんお花を頂戴したのですが、せっかくなので実家にも送らせて頂きました。
お花が大好きな母に、小さな親孝行ができた気持ちです。皆さんのおかげです。
昨年のオーディションに受かって以来、気持ちばかりが焦って何から手を付けて準備すればよいのかわからず、気付けばあっという間に本番を終えてしまいました。
9月から始まった立ち稽古、本当に40日間もたったのだろうかという感じです。
いつも以上に数秒のシーンの音楽や動きを何時間もかけて作っていたからでしょうか、、、演出家の栗山先生には「何時間稽古すればできるんだ!!」と何度も怒られましたが、それでももっとお稽古して頂きたかったくらいでした。
でもそれは甘えなのかもしれません。
栗山先生には言葉では言い表せないような大切な事をたくさん気付かせて頂き、また教えて頂きました。ただただ感謝、感謝、感謝です。
演技や音楽の事だけではなく、自分が今までどれだけ周りの方々に甘えてきたか、音楽をどれだけなめていたか、自分がどれだけ勉強不足だったか、、、色んな事を愛情を持って気付かせてくれました。この年になって、、、全く情けないです。
栗山先生のご指導は厳しくて有名なのですが、私は怖いというより、毎回有り難くて涙ぐんでいました。でも、そんな涙ぐんでおセンチになっている自分も嫌で、先生の教えに少しでも応えられるようにとがんばってきました。
この数ヶ月は私の人生にとって、本当にかけがえのない貴重なものとなりました。
毎回思う事ですが、オペラは本当に多くの方々の力が結集されてできています。
演出の栗山先生、マエストロのジャック・デラコートさん、読売交響楽団の団員の皆様、演出助手の小須田さんに澤田さん、舞台監督の菅原さんにスタッフのみなさん、舞台美術さん、衣装さん、ヘア・メイクさん、床山さん、照明さん、公演監督の高先生、二期会の制作スタッフのみなさん、この公演が成立するようご尽力下さった方々、歌い手の私たち、そして会場のお客様、、、最後に忘れてはいけない偉大なる作曲家プッチーニ。そして台本作者。
オペラは本当に総合芸術です。
さらに言えば、感動を与えてくれる音楽という存在。
師匠ジュリアーノが「私たち歌い手は音楽のしもべでしかない」という言葉が思い出されます。
また栗山先生が「劇場というのは生き物なんだよ。とても神聖な場所なんだ」というお言葉、
なんかわかる気がします。
次の写真は私の大好きな場所で、東京文化会館の下手側(客席から見て左袖)の風景です。
今までこの大舞台に立ってきた舞台人たちサインやパネルがずらりと飾られています。
こんなすごい場所に私も立たせて頂けるなんて、、、本当に有り難く思います。
今回もまた貴重な経験をさせて頂いた事に感謝し、自分の血となり肉として今後も音楽の世界で精進していこうと思います。
最後に主役の蝶々夫人を歌った文屋さんとのツーショット写真。
本当にありがとうございました。