gabbianaのように



カテゴリ:オペラ( 84 )


またいつか…

『沈黙』公演が無事終演いたしました。
たくさんのお客様にお越し頂き、本当にありがとうございました。また私達“小原組”の2日目公演は学校貸切公演で、劇場いっぱいの生徒さんが静かに鑑賞して下さり、カーテンコールでは沢山拍手を送って頂きました。とっても嬉しかったです(^_^)

この舞台を多くの方に観て頂きたい…
その為にも、またいつか再演される事を願っています。

そして休む間もなく、今度は蝶々夫人の稽古に突入。
またまた毎日のように号泣し、塩分と水分が足りないのか、ラーメンを食べるとスープまで全部飲み干しています…普段こんな事はないのに(^^;;

おまけで、稽古最終日に撮った、女性キャスト3人の稽古着姿の写真。

この舞台に関わった全ての方々、そしてお客様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

やっぱりオペラはすばらしい‼︎
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〜稽古着姿で、左:増田弥生さん、中央:石橋えみさん、右:私



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by yucantus | 2015-07-09 13:06 | オペラ | Comments(0)

いよいよ『沈黙』公演

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今月に入りずっと稽古してきた『沈黙』、
あっという間に今週末本番となりました。
3年前に続き、再度このプロダクションに関わらせて頂けた事に感謝しています。
キリシタン弾圧時代のお話を、松村禎三さんが13年かけて作曲されたこのオペラ。
もう内容も音楽もわかっているのに、稽古で毎日号泣。。。

私が演ずる“少年”はトモギ村に住む15,6歳(松村さんがスコアに記している)のまさに少年。
遠藤周作さんの原作には出てこないのですが、私は大切な役だと思っています。

稽古で泣いてしまっているけど、実は“少年”は泣いていないのではないか...
貧しい時代に生まれ、そんな中でもキリストの教えを守り強く生きてきた大人たちに囲まれて育ち、
恐らくいい人間も悪い人間も見て、今の15,6歳よりも大人だったように思う。
殉教により目の前で命を落としていく村人をどんな気持ちで見ていたんだろう...。
自分も捕まり、海に沈められる直前、
「パードレ、海の向こうば見てつかわさい...あの方のおられます...さようなら、パードレ」
と歌い、自ら船に向かう少年。
少年の目に神は見えていたのだろうか...本当に神の存在を信じていたのだろうか。

またキリシタンを弾圧してきた人々の気持ちにまで考えは及び、
そこから、現代の日本はなんて幸せなんだろう...と思いつつ、
いやっ、本当にそうだろうか...はたまた外国人と日本人の違いって...???
などと、色んな事を考えて眠れなくなってしまう、そんな6月でした。
答えは松村さんの音楽の中にあるはず。。。

すみません、勝手な事を長々と(汗)。
また頑張り方を間違っているような気がします(苦笑)

でも、こうして色々考える事が、生きていく上でとても大切なように思う今日この頃です。

ぜひとも、お一人でも多くの方にこのオペラ『沈黙』を観て聞いて感じて頂きたいです。
がんばりますっ!!

新国立劇場『沈黙』
2015年6月27日(土)、28日(日)、29日(月)14:00開演、30日(火)13:00開演/開場は開演45分前
会場:新国立劇場・オペラパレス

指揮 下野 竜也
演出 宮田 慶子
美術 池田 ともゆき
衣裳 半田 悦子
照明 川口 雅弘

        <6/27・29>      <6/28・30>
ロドリゴ    小餅谷 哲男      小原 啓楼
フェレイラ    黒田 博        小森 輝彦
ヴァニャリーノ 成田 博之       大沼 徹
キチジロー   星野 淳         桝 貴志
モキチ     吉田 浩之         鈴木 准
オハル     高橋 薫子         石原 栄美
おまつ     与田 朝子          増田 弥生
少年      山下 牧子          小林 由佳
じさま        大久保 眞(全日程)
老人        大久保 光哉(全日程)
チョウキチ     加茂下 稔(全日程)
井上筑後守  島村 武男 三戸 大久
通辞      吉川 健一          町 英和
役人・番人        峰 茂樹(全日程)

合唱     新国立劇場合唱団
管弦楽   東京フィルハーモニー交響楽団

チケット:S席16,200円、A席12,960円、B席8,640円、C席6,480円、D席3,240円

新国立劇場HP~http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150627_003708.html
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by yucantus | 2015-06-26 00:25 | オペラ | Comments(0)

オテロ公演後記

今日は朝から雨模様、桜も散ってしまうかな…。

共同制作によるオペラ『オテロ』全公演が無事終演いたしました。沢山のお客様に足をお運び頂き、本当にありがとうございました。
千秋楽からもうすでに2週間…すっかり燃え尽き症候群状態でした(^^;;
立ち稽古から約2ヶ月強、充実した時間を過ごす事ができとても幸せでした。別組の主役を歌われたアントネッロ・パロンビさんも帰国する前夜にみんなと一緒に食事をした際、“きっと帰国したら、君たちがいなくて寂しいだろう…”と話して下さいました。

オペラはまさに総合芸術。。。今回はそれを本当に強く感じました。
指揮者、演出家、キャストはもちろん、合唱、助演、オケ、音楽スタッフ、舞台スタッフ、ヘアメイク、照明、舞台装置、衣裳、関係者さんにスポンサーの皆様…誰1人としてかけてしまったら、あの舞台は成り立ちませんでした。そしてお客様までも舞台の空気を変えてしまう…すごいなぁ、オペラは。


色々あるけど、自分はやっぱりオペラが大好きです。
とにかく諦めず、芸を磨いてがんばろう。。。
一つの舞台で沢山の出会いがあり、色んな事が起きる…また劇場で皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

ありがとうございました。

小林由佳

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〜びわ湖公演終演後、舞台上にて。もう皆さんBravi!!!!!そしてこの舞台セット、大好きでしたo(≧▽≦)oたぶん、もう壊されちゃったんだよなぁ。(T ^ T)

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〜恥ずかしいけど自分撮りしてみましたぁ(^^;;

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〜びわ湖ホールのオペラカーテン。今だに憧れの象徴…この前に立てているなんて信じられない。
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by yucantus | 2015-04-05 12:27 | オペラ | Comments(0)

すごい作品。。。オペラ『オテロ』

やっと寒さがやわらいできましたねぇ...
と、気づけば3月後半!!
ちょっと目線を変えたら、お花が咲いていてびっくりしてしまいました(^^;)

なかなかブログを更新できず、本当に申し訳ありません。
また間際になってしまいましたが、お知らせです。
今週末3月21日(土)に神奈川県民ホールにて、
ヴェルディ作曲『オテロ』の公演があります。
毎回思う事ではありますが、やはり今回も一人でも多くのお客様に観て頂きたいです!!

原作はもちろん、シェイクスピアの戯曲『オセロー』。
まだいくつかの作品にしかふれていないのですが、
いつもその人間の深層心理の読みの深さに驚かされます。
それを、またヴェルディは人間の嫌なところまでも美しく劇的に音楽で表現してしまう。。。
もうヴェルディ様、、、愛してますっ!!

そんなヴェルディのオペラ『オテロ』、
一冊の楽譜がどんな舞台へと変貌するか、
ぜひ劇場にいらして観て、聞いて、感じて頂きたいと思います。
劇場で皆様にお会いできますことを、楽しみにしております。

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神奈川県民ホールオペラシリーズ・ヴェルディ『オテロ』

2015年3月21日(土・祝)、22日(日) 14:00開演
会場:神奈川県民ホール・大ホール

          21日        22日 
オテロ     福井敬      アントネッロ・バロンビ
デズデモナ  砂川涼子     安藤赴美子
イアーゴ    黒田博      堀内康雄
エミーリア   小林由佳    池田香織
カッシオ    清水徹太郎   大槻孝志
ロデリーゴ   二塚直紀    与儀巧
ロドヴィーゴ  斉木健詞    デニス・ビシュニャ
モンターノ   松森治      青山貴
伝令           的場正剛(両日)         

指揮 沼尻竜典
演出 粟国淳
装置・衣裳 アレッサンドロ・チャンマルギー
照明 笠原俊幸
音響 小野隆浩
舞台監督 菅原多敢弘

合唱 びわ湖ホール声楽アンサンブル、二期会合唱団
管弦楽 神奈川フィルハーモニー管弦楽団             

チケット(全席指定・税込)
SS席16,000円、S席13,000円(Sペア24,000円)、A席10,000円、B席7,000円、C席6,000円、D席4,000円、E席3,000円、学生(24歳以下・定員あり)2,000円

お問い合わせ...神奈川県民ホール・事業制作第一課 045-633-3686
※神奈川県民ホールWEBサイト~http://www.kanagawa-kenminhall.com/detail?id=33035

※東京二期会WEBサイト~http://www.nikikai.net/lineup/otello2015/index.html
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by yucantus | 2015-03-19 00:12 | オペラ | Comments(0)

おべん…きょ…う(^^;;?

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魔笛本番まであと2日。
“のだめ”オペラ編を読んで、ちょっと刺激を。
本当によく書かれております、この作品。
あっ、モーツァルトの魔笛が素晴らしいのは言うまでもありません☆☆☆☆☆





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by yucantus | 2015-01-15 22:57 | オペラ | Comments(0)

今年最初のオペラは...!!!

じゃあ~~~ん!!!!!
その名も“黒い薔薇歌劇団”旗揚げ公演、モーツァルト最後のオペラ『魔笛』です!!

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私の今回の役は、あの有名な超絶アリアを歌う“夜の女王”に仕える侍女の一人です。
公演は1月17日(土)。。。
そして何と、チケットはほぼ完売でございます。
ありがとうございますと共に...お知らせするのが遅くて、本当にすみません(>人<;)
でもまだ、A席(二階席)は少し残っているそうなので、
“行きたいっ!!”と思った方は是非ともお越し下さいませ。

このチラシを見てハッとした方。。。
そうです!!このチラシを書いて下さったのは、あの大人気まんが『のだめカンタービレ』の作者であります、
二ノ宮知子先生です!!!!なんて贅沢なんでしょう♪♪♪
この歌劇団を立ち上げた我らが団長、バリトンの宮本益光さんが、のだめのオペラ編を書く際お手伝いされ、今回、思い切ってお願いしたそうです。

何がすごいって、出演させて頂く私が言うのも変ですが、
この魔笛のキャストがすんごいんです。つい先日、テレビに出ていた方も...。
そこへナレーションとして長谷川初範さんまでご登場!!
あえて多くは語りません、チラシをご覧くださいませ。
そこに、とってもかわいい出演者もいっぱいでます(^^)
なのに、チケットS席が5,000円!!
オーケストラや豪華な舞台セットはありませんが、きっとオペラのもつ魅力をお伝えできると思います。

2015年の始まりに、劇場へお越し下さったお客様へたくさんの元気を吸収して頂けますように。
今年も愛情いっぱい、がんばります(o^^o)!!

黒い薔薇歌劇団旗揚げ公演『魔笛』

2015年1月17日(土) 15:00開演
会場:かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール

ザラストロ  大塚博章
夜の女王  塩田美奈子
パミーナ   砂田涼子
タミーノ    鈴木准
パパゲーナ 鵜木絵里
パパゲーノ 宮本益光
侍女Ⅰ    高橋絵里
侍女Ⅱ    青木エマ
侍女Ⅲ    小林由佳
モノスタトス  加茂下稔
ピアノ     石野真穂
フルート    難波薫
ダンサー   髙島美沙
ナレーション 長谷川初範

【チケット】 S席5,000円、A席4,500円(全席指定)
【お問い合わせ・チケットご予約】 03-5670-2233(かつしかシンフォニーヒルズ)
                     03-5680-3333(かめありリリオホール)
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by yucantus | 2015-01-10 00:03 | オペラ | Comments(2)

感動のリゴレット

10月12日、無事リゴレットが終演いたしました。
たくさんのお客様にお越し頂き、本当にありがとうございました。たくさんの拍手とBravo、そして終演後はスタンディングオベーションまで…まさにお客様と舞台が一体となった公演でした。
途中まりちゃんが歌うジルダのアリアではあまりの素晴らしさに拍手が鳴り止まず、共演者の私までモニターを見ながら感動してしまいました。

今回のメンバーはほんとぉーーーに仲が良く、稽古中もオフの日もほぼ毎日一緒に過ごし、ご飯を食べ、まるで家族のような日々でした。でもそれは、音楽を愛し、いい舞台にしたいという気持ちが皆一致したからだと思います。
残念ながら本番は一回だけ…だからか、本番当日のみんなの集中力はすごいものがありました。
きっとこのびわ湖でのリゴレットは、生涯忘れないと思います。。。
そんな舞台になれたのは、あの日、劇場にいらした全ての方々のおかげです。またいつか素敵な舞台ができるよう、がんばります‼︎

ありがとうございました。
VIVA Biwako(^_^)!!

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〜びわ湖ホール
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〜終演後、舞台上で
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by yucantus | 2014-10-17 00:36 | オペラ | Comments(0)

イドメネオ終演

2014年の夏を全て捧げた『イドメネオ』の公演、無事終演致しました。
たくさんのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございました。
今回の舞台は特に賛否両論あると思いますが、
実はどんな公演でも色んな意見があることには変わりないんですよね(^_^)

今回の舞台も、自分なりに精一杯歌い、演じ、生きました。
私はイダマンテの人生の一部分を、みんなはイドメネオ、エレットラ、イリア、アルバーチェ、大祭司、合唱一人一人の役、そして助演の方もみんな舞台上で一生懸命生きました。
それらを表現しようと、ヘアメイク、衣裳、舞台、大道具、小道具、照明、字幕の皆さんがご尽力下さり、準・メルクルマエストロと東京交響楽団のみなさまが素敵な音楽で支え、引き立て表現して下さいました。
演出助手のエレオノーラは毎日ハイテンションで稽古に来て、キャストそれぞれの感覚を生かし、演技をつけてくれました。ダミアーノ・ミキエレットさんも来日し、アドバイスをくれました。

また今回は“ぶらあぼ”さんも毎日のように稽古場や劇場に駆けつけて下さり、本番をより楽しんで頂けるよう盛り立てて下さいました。
二期会の方々もいつものようにこの公演を一人でも多く方に知って頂こうと日々奮闘して下さいました。
すべてはオペラを愛しているから、そしてこのオペラの魅力を一人でも多くの方に知って頂きたいからです。

芸術というのは正解がなく、時代と共に移り変わっていくもので、そこに自分も深く関わっているのだと、いまさらながら強く感じるようになりました。
自分がいい、好きと思うものを追及し、それがいつか誰かのお役に立てると信じて、今後も日々精進していきたいと思います。

なんでこんなに語ってしまったのかしら、、、私もしっかりオペラを愛しているという事ですね(^^;)

千秋楽を終えた次の日から、10/12びわ湖ホール公演の『リゴレット』の稽古が始まりました。
今度は公爵を口説き落とす女、マッダレーナ役です。
まだどこか女に戻りきれていませんが、皆様に感動して頂ける舞台になるようがんばりまっす!!

今回は色んな面で必死で、休憩時間も写真を撮れず、、、。
でも、終演後、舞台上で後輩さんが撮ってくれた共演者全員の写真と、
オペラ写真家・長澤直子さんが撮って下さった、イダマンテとイリアの二重唱シーンの写真を載せちゃいます。

また劇場で皆様にお会いできます日を楽しみにしております(^^)
ありがとうございました!!

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by yucantus | 2014-09-18 01:57 | オペラ | Comments(0)

イドメネオ、いよいよ開幕!!

今日、イドメネオ公演、与儀組の初日が幕を明け、
いよいよ明日、私達、又吉組の初日を迎えます。

たくさんのエネルギーの詰まった舞台、ぜひお一人でも多くのお客様にライブで観て頂きたいです。
そんな私達の気持ちを代弁するかのように、
今回の演出家ダミアーノ・ミキエレット氏が、プレトークのご挨拶の中で熱く語って下さっています。
そのお言葉をこちらへご紹介します。


ダミアーノ・ミキエレット氏、プレトーク

みなさん、こんにちは。ダミアーノ・ミキエレットです。今回この東京での『イドメネオ』の演出のためにヴェネツィアからやって来ました。
私が仕事で日本に来るのは2回目になりますが、来る度に、ヨーロッパとの違いから、日本の都市は特殊だということを思います。ヨーロッパとの違いがたくさんあるということもありまして、日本のみなさんと接し、日本の皆さんのメンタルな部分を知ることはとても興味深いです。
私がオペラの稽古をしていく段階で大切にしているのは、歌い手と話をすることです。それによって歌い手がどんな人間性なのかを知ることができ、観客のみなさんにどんなことを伝えるのかのヒントにもなります。
今回この『イドメネオ』の舞台は新国立劇場で上演されます。観に来て下さる方には、ドラマの中にある人間性のクローズアップを観ていただきたいです。何年も前に書かれた作品ですが、私たちの持っている苦しみ、問題、夢、そういったものを表現したいのです。
とにかくこの劇場に観に来てほしいです。感じてほしいのはまずモーツァルトの音楽、そして音楽と共にストーリーを語っていくというとてつもなく素晴らしい形式の芸術を体験していただきたいと思います。
オペラを観に来てもわからないと思っている人も、クオリティーの高いものであれば、芸術は、特にオペラは音楽を媒介にしていることもあって、人種や言語を越えて通じるものがありますから、ぜひおいでいただきたいと思います。
このオペラは、実際はギリシャ神話をもとに書かれています。これはモーツァルトの他のオペラとは違う状況です。しかし神話に登場する人や時代ではなく、現代にうつしても問題のない時代背景を持った作品がこの『イドメネオ』だと思っていますので、そのように演出しています。
このお話では、戦争(=破壊や苦しみ、勝者と敗者との差)が終わって王イドメネオが帰還するときに、彼の乗った船が嵐で沈没しようとします。そのときに王は、海岸で初めて会った人を殺せば助かるという約束を神とします。それで生きのびることができます。
王が初めて会うのが息子イダマンテです。ここでパラドクスが生まれます。どうして人はたくさんいるのに自分の息子を殺さなくてはならないのか?ここにドラマがあるのです。
イダマンテにとっては、父との対立、これが彼を成長させます。自分を自由にし、解放し、恐怖に打ち勝ち、父からも解放されて、彼は王になるのです。
このオペラの中にはもう一つの物語、愛の物語があります。イダマンテはイリアを愛しています。しかし彼女は敵の国の王女で、さらに、父がイダマンテと結婚させたいのはエレットラ――ここにも父の望みと息子の願望との対立があるのです。
今回神話的なものは脇に置き、時代背景も特定のものは設定していません。一番描きたかったのが父と子の対立です。子にとって父は、絶対に間違うことのない、神のような存在と捉えられます。子の目から見れば、親は身体的に大きいだけでなく、正しくても間違っていてもその意見は絶対であり、神に通じるものがあります。
息子が成長してくると、身体的には背が大きくなってきますし、それに従って対立がうまれてきます。父の言うことに疑問を持ったり批判したりするようになります。
時が過ぎ、子が成長し、子が親になっていく――父が子に伝えたいこと、子が拒否したいことがあり、「それは親の人生の一部であって、自分の人生ではない」という対立が時には苦痛を伴うものであり、そのサークルが続いていくのです。
『イドメネオ』の中で語られるのは愛です。愛を得るための困難な状況、恐怖心に打ち勝つということがテーマです。
日本のお客様に、声、ハーモニー、想像力を伴う音楽を感じてもらいたいと思っています。音楽は言葉の壁を越えて心に通じるものですので、ぜひおいでいただきたいです。

こちらの内容は、二期会ホームページ内のブログで紹介されており、
ミキエレット氏のプレトークを映像でもご覧いただけます。
http://www.nikikai21.net/blog/2014/09/post_538.html

またクラシック音楽やダンスの情報を配信している『ぶらあぼ』さんが、
今回の二期会『イドメネオ』の稽古風景を9回に渡って紹介して下さっています。
http://ebravo.jp/archives/12730

オペラは、ぜひ、ぜひ劇場で体感して頂きたいです。
まだチケットはございますので、ぜひ、ぜひお越し下さいませ。
ちなみに明日は、終演後、出演者がロビーにご挨拶へ伺います。
みなさまにお会いできますことを楽しみにしております。
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by yucantus | 2014-09-12 21:47 | オペラ | Comments(0)

マエストロ、準・メルクルさんがいよいよ来日!!

連日イドメネオのお稽古で、全身筋肉痛の小林由佳です(~~;)
初日公演まであと17日と迫ってまいりました!!
そんな中、今回初共演させて頂くマエストロ、準・メルクルさんが昨日来日し、
いよいよ今日からマエストロと合流し一緒にお稽古が始まります。

オペラはやはり音楽が命。
マエストロがどのようにモーツァルトの音楽へ命を吹き込み、甦らせて下さるのか楽しみです。
さあ、今日もがんばります!!


♪準・メルクル、東京二期会『イドメネオ』公演にむけて~https://www.youtube.com/watch?v=VsOjLmw5CU8&index=1&list=WL

♪ぶらあぼ、準・メルクル、インタビュー~http://ebravo.jp/archives/11944
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by yucantus | 2014-08-28 10:55 | オペラ | Comments(0)


メゾ・ソプラノ 小林由佳のうた人生
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