gabbianaのように



事業仕分け

軽井沢から帰京してすぐ、二期会の代議員会に出席した。
オペラ推進委員会なるものを数ヶ月前に立ち上げ、
二期会をどう盛り上げていこうか、、、と、ここ数回の会議で論議が交わされてきた。
この日は特に、代議員の皆さんが積極的に発言され、とてもいい感じだった。
そんな中、事業仕分けに関する話が否が応でも出てきた。
来年度から芸術に関する経費が削減、もしくはなくなろうとしている。

この手の話が出ると、私はいつも人間にとって文化とはなんだろう、、と考えてしまう。
今の世の中不景気で、娯楽の分野に入るオペラにはなかなかお金を出してもらえない。
自分もコンサートやオペラ鑑賞をしたいと思っても、先立つものがないのが現状だ。
(あっ、ここ最近の私の食事や旅行はほとんどお金がかかっておらず、本当に久しぶりのものです。念のため。)
だから、お客様をせめるつもりはまったくない。
確かに、人間は生きていく上で必要なものは「衣・食・住」だろう。
そこに音楽は入ってこない。
もしや世の中に音楽は必要ないのでは、、、と以前悩んだこともあった。
そんな悩みは馬鹿な話で、音楽は必要に決まっているのだ。
自分の人生を振り返ればわかることだ。
どんな人間も必ず、絶対一度は音楽で元気をもらった経験があるはずだ。
クラシックに限らず歌謡曲を聞いたり、小・中学校の時に経験した吹奏楽部などなど、
それらは自分のあらゆる面に繋がる原動力になっている。
人間は体だけではなく、心を育て成長させる事も重要で、
その部分を音楽はかなり担ってくれていると思う。
音楽に限らず、演劇、歌舞伎、能、あらゆる舞台芸術も、、、。

あぁ〜、こういう話になると終わらなくなってしまう。
とにかく私が思う事は、こんな世の中だからこそ、文化を見放さないでほしい。
他の国と比べると、日本はかなり文化にかける予算がただでさえ少ないそうだ。
不景気になると一番最初に切られ、景気がよくなっても話題にしてもらえるのは最後。
文化面だけを最重要視するつもりはない。
例えば、母が働く病院の話を聞くと、音楽はいいからそちらを助けてあげて、、、と思う。
無駄なものを省く必要はあると思うが、
文化も大切なものだという事を見失わないでほしい。

自分が言いたい事を文章にするって、ほんとぉ〜〜〜に難しいですね。
この日記で変な誤解をされないかちょっと心配になってきた、、、。
私が望んでいるのは、あくまで平等な世の中です。
って、これが一番難しくて、みんなも望んでいることなんですよね。
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by yucantus | 2009-12-16 01:34 | 出来事 | Comments(4)
Commented by ゆみちゃんです at 2009-12-16 14:07 x
先輩!遊びに来ました!
この問題は、本当に切ないです・・
どうしたらよいものか・・
でも、私は歌いたいです。音楽は絶対必要です。
先日山口県で歌わせていただいた時、やっぱり必要だって思いました。
人間ならば、みんな感動したいし、絶対音楽を聴きたいし・・・
喜びも、・・そして実は、・・我慢せずに涙も流したい。
なーんて、私は本当に文字でも歌でも?表現するのが下手で何を言ってんだか^^;
ブログ、楽しみによませていただきます!
Commented by yucantus at 2009-12-17 12:47
♪ゆみちゃん
これはこれは、コメントをありがとう♪
私たちにはどうすることもできないのよね。
もちろん自分で力になれる事があれば協力を惜しまないつもりだけど、、、。
またもう一方で、国の貴重な税金を使わせて頂いているからこそ、色んな舞台が成り立っているという事も再認識し感謝しなければいけないとも思う。

私たちにできる事は、真摯な気持ちで音楽と向き合い、
少しでもお客様に喜んで頂けるよう努力すること。
その努力が自分の幸せにもつながり、社会で人々と関わっていく方法だと私は信じています。
音楽の素晴らしさを理解してもらえないのは自分たちの努力不足で、
また自分自身もまだまだその魅力に気付けてないのかもしれないと最近感じています。
いずれ国の助成がなくてもやっていけるようになれたらすごいね!
音楽に関われる事に感謝して、お互いがんばろう(^^)
Commented by ポテトジュース at 2009-12-25 00:33 x
 何かで読みましたが、楽団を運営していくのにかかるお金に対して、入場料の収入はその半分なのだそうです。
 つまり、残りの半分は様々な補助金・助成金で成り立っているわけですが、この部分がなくなるとすると、単純計算で入場料が2倍になります。すると、当然お客さんは気軽に足を運べなくなってきます。するとまた入場料での収益が減るという悪循環に陥るわけですが、このように運営状態が不安定な楽団では演奏者が次元の高い音楽を奏でるのも大変でしょう。
 つまり、助成金をなくすとすれば、それは芸術の次元が落ちることを容認していることになりかねません。
 文化に費やす予算が他国に比べてただでさえ少ないのに、日本人がこれだけ世界で活躍しているのは、それは芸術家の皆さんの努力の賜物に他なりません。ですから、そうした人たちの努力を踏みにじるような真似はやめていただきたいと思います。

 科学の基礎研究などは利益が絶対に出ません。でも、高度な科学技術はそうした基礎研究がないと成り立たないものであり、これを事業仕分けで予算削減するというのはまさに本末転倒です。
 音楽にも似たようなことが言えるのではないかと思います。
Commented by yucantus at 2009-12-26 10:50
♪ポテトジュースさん
オペラに関してだけかもしれませんが、助成金等がしめる割合は半分以上です。
どの分野もそうですが、お金がなくてもできる範囲で最高のものをやればいいとも言えます。が、、、難しいですね。
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